技術資料
Q&A
はじめに
・本資料は新日電熱工業が提供しているヒーターについて紹介する技術資料です。
・資料はダウンロードしてお使いいただけます。ただし無断転載および複製は禁止です。
・資料の形式はPDF形式になります。
ヒーターに関する詳細な技術資料は
下記からダウンロードいただけます。
ヒーター表面温度・無風
ヒーター表面温度・炉中
ヒーター表面温度・風速
プレートヒーター表面温度
熱損失・水
熱損失・オイル
熱損失・金属低温
熱損失・金属高温
熱損失・溶融金属
熱損失・保温表面
熱損失・パイプライン
必要容量・空気加熱
ヒーター表面温度・
エアギャップとの関係
シーズヒーター・
ワット密度選定表
所要熱量計算
比重・比熱
まとめてダウンロード
よくある質問
ヒーターについて
HEATER
- シーズヒーターとは
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ヒーターは発熱体(ニクロム線など)を絶縁体で保護被覆する方法により色々な種類があります。 シーズヒーターとは金属パイプ内部に発熱体を設置し、発熱体と金属パイプを絶縁粉末により安全に絶縁した構造を取っています。 特長として、金属パイプは電気的に絶縁され、被加熱物に合せて任意の形状に曲げることができます。 また溶液に直接ヒーターを投入して加熱、保温などの用途に使用できます。 従って裸のニクロム線と違い感電防止、火災防止、寿命が長い、取り付けが容易などのメリットがあります。 フランジやプラグに組みこまれ、機器への取り付けが簡便な種類もあります。
- ワット密度とは何ですか
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単位表面あたりの電力です。単位はW/cm2で表します。 ワット密度はヒーター寿命や安全性に影響するので、設計時に検討しておく必要があります。
- 許容ワット密度について
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ヒーターの寿命に影響を与えないワット密度を許容ワット密度と言います。 これはヒーターの種類、加熱対象物など条件によって異なります。 詳しくは当社にぜひご相談ください。
- ヒーターの最高温度を決める条件は
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主に使用されるヒーターの発熱体は以下の2種類ですが、絶縁体(マグネシア、マイカ)などの絶縁性を考慮する必要があります。
・電熱用ニッケルクロム線 約1100℃
・電熱用鉄クロム線 約1250℃
また、上記以外の高温発熱体も各種あります。 使用目的に合致した最適過熱方法を選択する必要があります。
- シーズヒーターの寿命に関係する要因は
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シーズヒーターを構成する発熱体、絶縁物が目的の性能を発揮できなくなれば使用不可(寿命)となります。 発熱体は断線、短絡などにより、絶縁体は絶縁抵抗の劣化などにより使用不可になります。これらは使用条件により異なります。 また、ヒーター長、発熱量、パイプ材質、端子ネジなどをコストおよび可能寸法と相談しながら設計します。
- シーズヒーター(ステンレス)は腐食しますか
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ステンレスでも温度と環境により腐食されます。 腐食はステンレスの種類や環境・要因により以下のように区別されます。 全面腐食、局部腐食、孔食腐食、粒界腐食、応力腐食、間隙腐食、腐食疲労、高温酸化等。これらを避けるため、ステンレスを選別、加工方法を変えるなどの対策を行います。
- シーズヒーターの絶縁抵抗は変化しますか
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当社出荷時は100MΩ以上ですが、保管時の吸湿や、シール部に異物が付着するなどにより絶縁体に異物が混入する、また端子部の取り付けに緩みがあるなどの原因で端子部が高温になりシール部が破損などの要因により低下します。 使用前の保管は吸湿防止に注意してください。
- ヒーターの使用に関して特に注意すべき点は
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いわゆる空焼きと言われる現象に注意してください。 空焼きとは、ヒーターから被加熱対象に熱が十分に伝わらず、ヒーターが異常高温になります。 気体加熱の場合、送風機が働かずヒーターのみ加熱されたときや、ヒーターの通電停止と同時に送風機を停止したときなどに発生します。液体加熱の場合は液体のレベルが低下した場合など。 金属加熱の場合、ヒーターと金属面の接触が不十分な場合。これらを防止するため、色々な安全策を施します。ぜひご相談ください。
- 鋳込ヒーターとは
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アルミ、砲金、鋳鉄などに熱分布を考慮して加工したシーズヒーターを鋳込んだものです。バンドヒーター、プレートヒーターに勝る高温加熱、長寿命を誇ります。
- バンドヒーターとは
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発熱体をマイカ(雲母板)で絶縁、金属外装板で固定した構造です。被加熱体の外側に密着させ外部より加熱します。 取り付けが最も簡単で、高分子成形機のシリンダー部、金属部の円筒面などに使用されています。
- カートリッジヒーターとは
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穿孔した金属部に挿入して使用され(インサートヒーター)、金型や押出機のクロスヘッド部の加熱などに利用されます。外部からヒーターが取り付けられない部分でも、挿入孔を設ければ簡単に取り付き、また内部から加熱するため、熱損失がほとんどないのが特長です。
- 石英管ヒーターとは
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発熱体を石英(クォーツ)管で外装保護したヒーターです。 発熱体の熱を放射(赤外線、近赤外線)効率よく、被加熱体に伝えます。塗装や印刷物の乾燥、ペーストはんだのリフロー炉、食品の焼き付け、乾燥に広く利用されています。
- セラミックヒーターとは
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セラミックは遠赤外線の放射効率が高く、被加熱体に応じて放射体を選択すれば有効な加熱が行えます。 シーズヒーターパイプ表面にセラミックを溶射したものや、セラミックと発熱体を一体にした物など種類があります。用途に応じてご相談ください。
ご検討中のお客様へ
FOR CUSTOMERS CONSIDERING
- 開発途中の装置に取り付けるヒーターの相談など対応可能ですか
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設置物の図面やヒーター要件等、現段階でお決まりの条件をお伝え頂ければ、より効率的な最適なヒーターのご提案をさせて頂いておりますので、お気軽にご相談ください。
- 試作品は作ってもらえるのですか?
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多品種、小ロットからの対応をさせて頂いておりますので、お気軽にご相談ください。
- 各企業様に対してコストダウンの提案はしてもらえますか
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クライアント様と何度も打ち合わせをさせていただき、企業様毎にあった製品や設計などをメーカーとして、出来る限りのコストパフォーマンスを考えて、ご提案させて頂きますので、お気軽にご連絡ください。
- 導入後は、電気代などの経費の削減になるのでしょうか
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今まで導入されました企業様で平均30%の経費を下げさせて頂いております。 ただし、現状の使用されておられます環境や設備なども関係してきますので、まずはお問い合わせください。
- 営業対応エリアはどこまでですか
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北海道から九州までの広いエリアのお客様と取引させて頂いております。
各製品につきましては企業様毎に合うものをご提案させて頂いております。
TEL
0120-435-130営業時間:平日8:30~17:30