開発ストーリー
STORY
カーボンニュートラル(脱炭素)用シーズヒーター
環境配慮という顧客ニーズに対応できることはもちろん、設置環境や顧客仕様に合わせた形状・電気容量にすることができます。
また、既存ボイラー設備を残して、ボイラーと電気の特性を上手く使い分けながら、徐々に電化を進めることも可能です。
- 開発の目的
- 数年前から「カーボンニュートラル(脱炭素)」をキーワードにした取組みを検討される顧客が多くなり、当社も様々な相談を受ける機会が増加しました。
ここでは「カーボンニュートラル(脱炭素)」に対応した一例をご紹介いたします。
- 抱えていた課題
- 熱源が化石燃料炊きボイラーのみでは『環境配慮』という取引先ニーズに応えられなくなって来ている。
既設ボイラー設備は定期メンテナンスや設備更新に多くのコストを要している。
稼働率が低いボイラー配管がある。
熱源をボイラーから電気ヒーターに切り替えたいが、工場の生産ラインを止める事はできない。
当初は工場全体の熱源を電化する事を検討したが、必要熱量とコスト面で困難。
- 開発・導入の効果
- 電気ヒーターへの早期転換により『環境配慮』という取組み姿勢を取引先や社会にPRできる。
コスト面では、ボイラー設備(配管)の使用頻度が少ない箇所や、局所的に高温が必要な箇所、
ボイラー配管距離が長くなる箇所等、一部を電化するだけでも、
「ボイラー配管のメンテ・交換費用が大幅に減少した。」・「ボイラーの温度を下げる事ができた。」・「配管経路中の熱ロスがなくなり大幅な省エネになった。」等々のお声を頂戴しております。
- お客様よりお喜びの声
- おかげさまで、金属部品の脱脂処理・洗浄処理を行う水槽の昇温熱源を化石燃料炊きのボイラー設備から電気ヒーターに切り替えることが出来ました。
社内検討会議ではなかなか方向性が定まりませんでしたが、新日電熱工業さんに問合せしてからは、非常にスムーズに進むようになり、『もっと早くから相談しておけばよかった。』と、本当に思います。井上さんは何度も足を運んでくれて感謝しています。
- 担当者・開発者からのコメント
- 本社営業部 井上雅治
工場内の様々な加熱箇所のうち、今回は「金属部品の脱脂・洗浄槽の水加熱」をボイラーから電気に変えるお手伝いをさせて頂きました。膨大な検討箇所、検討事項がある中で、お客様のニーズに寄り添ったご提案ができたと自負しております。
- 担当者・開発者からのコメント
- 技術部 徳田
全てを電化するという着眼点では無く、どこを電化したらより効果的かという視点で、電化する箇所の優先順位を付けていきました。
形状・電気容量・コスト等、顧客の様々なニーズにお応えするプロセスは色々な困難がありましたが、長年オーダーメイドでモノづくりしてきた当社の経験が活かせられたと思っております。