開発ストーリー

STORY

風量可変式ダクトヒーター

風量可変式ダクトヒーター

ダクトケーシング内部にある仕切り板を動かして、被加熱物である空気の流路面積を3段階に切り替える事で、大きな風量の変化に対応出来る様にしたダクトヒーターです。また、流路面積を切り替える事で、発熱するヒーターも3段階で切り替わります。

開発の目的
顧客の開発試験機で製品評価試験を実施する際、さまざまな試験環境に合わせるためには風量や温度の条件設定範囲が広く、その都度、条件に合うダクトヒーターに交換しており、不便を感じておられました。
「交換の手間を省けるダクトヒーターが欲しい。」とのご要望をいただき開発に着手しました。
抱えていた課題
一般的なダクトヒーターは、風量と温度は固定されて使用しており、その仕様に合わせて製作されます。
仮に風量を変えられる仕様にしても、従来までのダクトヒーターでは使用される風量の最小に対し、最大3倍程度までしか対応出来ませんでした。
開発・導入の効果

  • ・ダクトヒーターを交換する手間と時間が省けるようになった。

  • ・複数のダクトヒーターを保有するコストとスペースが必要なくなった。

  • ・場合によっては急きょ条件に合うダクトヒーターを新作しなくてはいけないケースもあり、その際は試験期間が長期化していたが、そういうリスクもなくなった。

  • ・省けたコストと時間を有効活用できるようになり、生産性が大きくアップした。

お客様よりお喜びの声
こちらの開発依頼に対しまして、 全面的な協力を頂き、非常に感謝しております。
当社にとって導入効果も大きかったです。
新日電熱工業さんは、営業担当さんと技術担当者さんが緊密に連携し、 オーダーメイドに対応してくれるので、とても助かります。 今後とも宜しくお願い致します。
担当者・開発者からのコメント
本社営業部 井本
開発に着手した当初は、顧客から様々なご要望をいただいた結果、高コストなヒーターになってしまう懸念がありましたが、顧客と二人三脚で綿密に打合せを行いました。
様々なスペックが要求される中で、必要な機能を絞り込みコストをいかに抑えるか苦労しましたが、顧客にご満足いただける製品をご提供できて、いったんは安堵しております。
しかし、開発製品はそれで完結するものではなく、常に進化するものと考えております。
顧客でのご使用を通じて、改善点も教えていただきましたので、次回製作時にはそれらの改善も出来るよう進めていきたいと考えております。

担当者・開発者からのコメント
技術部 古村
今回開発したダクトヒーターは、内部で流路面積を変動できる構造にし、最大9倍の風量でも対応出来る様になっています。
文章にすると簡単に見えますが、色々とクリアするべき事項があります。
自社設計・自社製作の能力を有する当社だからこそ、それらを可能にするノウハウがあると自負しております。
今回はケーシングの構造が複雑なため流路面積の変更は手動で、ケーシングの大きさも小型の製品しか対応できておりませんが、いずれは自動化・大型化を目指していきたいと考えております。

各製品につきましては企業様毎に合うものをご提案させて頂いております。

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